金物の耐力試験
2022/05/19
GWが明けて10日ほど経ち、住宅業界でも本格的に需要期に入ってきましたが、どうも今一つ受注状況がパッとしないようです。弊社の扱い商品である建築金具類も、原材料(鋼材)他の大幅な値上げで、金額はアップしているものの、物量は今一です。又、昨年のウッドショックのような木材不足は解消されたものの、ウクライナ問題から、欧州材に関しては物量、価格とも予断を許さない状況です。 そんな中、弊社の「MSメタル」のお客様であるビルダーさんから、従来欧州の集成材仕様であったところ、中国木材さんの「ハイブリッドビーム」も使えるようにしたいとのお話が有り、強度の確認のために、先週ある試験場で耐力試験をしてきました。ハイブリッドビームは外層米松、内層が杉ですので、ドリフトピンが杉の所に来ます。その関係で体力低下が起きないかとの疑問が出る訳です。私の過去の経験から、RWやWWとの差は出ない事は分かっていたのですが、試験の結果、やはり耐力の低下は見られませんでした。逆に従来値より高く成りました。バラツキも少なく良い結果となり、これで、お客様にも安心してお使いいただけます。明日は、また別の試験場で、開発中の金具(高耐力型)の試験をしてきます。どのくらいの強度が出るのか?金物の変形具合や木材の壊れ方などの当たりを見るための最初の試験です。
来週にも報告させて頂きます。