ロングスクリュー
2022/08/18
お盆休みも明け、通常の生活が戻ってきましたが、相変わらずコロナの蔓延は続いています。今日、新潟では3700人超と、過去最高を記録してしまいました。お盆休みでの人々の移動や、集まりなども影響してるのでしょうか? 8月に入って新潟では、晴れの日があまりなく、まるで梅雨空のようです。
ところで、見積もりはするものの、なかなか決まらなかったSchmidのロングスクリューのオーダーがようやく決まり、喜んでいたのですが、ナント問題発生です。従来決まらなかったのは、ほとんどの話が、数10本欲しい、といった内容で、オーストリアから空輸するため、商品代は1万円にも満たないのに、運賃が数万円掛かってしまうと言ったことが原因です。ある程度のボリュームを船便で輸入すれば、輸送費も大したことは無いのですが、そういったボリュームの物件には、国内では、中々利用されない現実が有ります。 これを何とか打破したいと思ってはいるのですが・・・。
ところで、今回の問題は、φ12のロングスクリューを数100本使うという物で、やはり航空運賃の問題は有ったのですが、何とか採用して頂くことに成りました。ところが、このオーダーをメーカーに掛けたところ、在庫切れだというのです。よく聞いてみると、現状ヨーロッパでは、φ12は施工性の問題もあり(WWやRWに下穴無しでの挿入はかなり苦労する/日本の杉では 十分可能なのですが)、φ12の長いところは、ほとんど使われないという事で、在庫も比較的短いところしか置いていない(生産していない)ようなのです。φ12の長いところは、基本的にオーダー生産扱いに成っているようです。ヨーロッパで使用されているロングスクリューはφ8、φ10といった径が主流になっているそうです。コストパフォーマンス的にもφ10が一番メリットがありそうです。
φ12の方がもちろん耐力はアップしますが、単価も一気に高く成ってしまいます。施工性の事も考えると、設計者の皆さんには、φ8、φ10といった径で検討頂くのが良いかと思います。因みに今回の物件では、製作金物と木材を接合する所に使用するようです。ヨーロッパではよく見かける接合方法です。こういった工法が、日本でももっと普及して欲しい物です。